A さん(77 歳、男性)は妻(80 歳)と 2 人で暮らしている。 5 年前に 認知症と診断された。最近、A さんが妻の介助を拒否し、怒鳴ることが多くなったため、通所介護を利用するようになった。通所施設の看護師が入浴を勧めると「今日はやめておく」「今は忙しくて時間がない」と答えた。A さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

1つ選んでください。

解説(当社作成)

「今日はやめておく」「今は忙しくて時間がない」は、Aさんが自分の言葉で断ったものです。その意思をまず受けとめ、いったん引く。そのうえで時間や声のかけかたを変えてもう一度誘うのが、入浴という機会を手放さないかかわりです。

断りは意思の表明

気持ちは変わりうるもの。一度の「いいえ」で決めてしまわず、間をおいてもう一度たずねる

断る理由を探す

寒い/裸になるのが恥ずかしい/これから何をするのか分からない/誘われ方が急だった。理由が見えれば手立ても変わる
- 1 今後は全身清拭を行う:一度の断りで入浴そのものを取り上げてしまう。できることを狭める - 2 浴槽の使い方を説明する:断った理由が使い方にあると決めつけている - 3 自宅で入浴することを勧める:自宅での介助を断っている状況で、妻の負担を増やす。通所を使い始めた目的からも外れる ポイント:断られたら、いったん引いて、時間をずらしてもう一度。

出典:第115回看護師国家試験 午後59問(厚生労働省公表)、公共データ利用規約(第1.0版)/編集:株式会社Medi-LX
組版由来の字間・改行を整えています。