事例
A さ ん(26 歳、 女 性)は 高 校 生 の こ ろ か ら リ ス ト カ ッ ト を 繰 り 返 し、ボーダーラインパーソナリティ症〈境界性パーソナリティ障害〉の診断を受けている。最近仕事が忙しくなったパートナーに「今すぐ返事が欲しい。私を見捨てるのか」とメールを送り続け、帰宅したパートナーが、手首から血を流している A さんを見つけた。パートナーに付き添われて総合病院の救急外来を受診した A さんは、意識清明で神経損傷はなく、手首の処置をした看護師に「消えてしまいたい。生きている意味がない」と話した。
処置時の看護師の声かけで適切なのはどれか。
解説(当社作成)
消えてしまいたい、という言葉は、いま最もつらい気持ちを目の前の看護師に向けて口にしたということです。まずはその気持ちをそのまま受けとめて返す。共感を示す一言が、次の言葉を話してもらう入り口になります。
- 1 パートナーの気持ちを考える:他者の立場を説く説得。分かってもらえないと感じさせ、そこで話が閉じる
- 3 返信はすぐにできないもの:一般論での諭し。Aさんのつらさは扱われないまま残る
- 4 傷つけるのはやめましょう:行動を戒める言葉。繰り返さない約束は、気持ちを十分に聴いたあとに扱う
ポイント:自傷のあとの最初の一言は、評価でも指導でもなく傾聴。
出典:第115回看護師国家試験 午後112問(厚生労働省公表)、公共データ利用規約(第1.0版)/編集:株式会社Medi-LX
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